菅首相の安易な小沢氏との妥協
2010-09-06


小沢氏の要職起用示唆=「得意分野で活躍を」―菅首相
時事通信 9月6日(月)21時1分配信

菅直人首相は6日夜、日本テレビの番組収録で、民主党代表選で再選された場合の小沢一郎前幹事長の処遇に関し、「特に選挙の指導は非常に的確だ。すべての議員が得意な分野で働けるような体制が挙党態勢と思っているので、小沢さんにも得意分野で活躍してもらえればありがたい」と述べ、選挙関連の要職に起用する考えを示唆した。

首相としては、小沢氏の要職起用で代表選後の挙党態勢を目指す姿勢をアピールし、態度未定の議員を取り込む狙いがあるとみられる。ただ、首相の再選を支持する議員の中には、「脱小沢」路線の継続を求める声があり、首相の発言は陣営内で波紋を広げる可能性もある。 

-----------------------------------------------------------
上記の記事に私は心底ガッカリした。

菅氏の弱さが出たと思う。彼は勝負師ではない。
今更弱気になるとは……。

「戦うべき時」を知らないというのは、こういうことを言うのだろう。
今戦わずして、いつ戦うのか?

選挙関係に小沢を登用すれば、それは第二の小沢ガール、小沢ボーイを作るだけで、ますます党内での小沢派を増やすだけ。それが見えないとは…老いたな……と感想を述べずにはいられない。

薬害エイズの頃の断固とした姿勢は、もう見られないのであろうか。


菅氏がやるべきことは、小沢派内で影響力のある人間(鳩山派も含む)の切り崩しであり、小沢本人の懐柔ではない。既に民主党代表戦は始まっており、今更小沢を懐柔したところで、後には引けないだろう。

小沢氏が代表戦に出る前であれば分かる戦略だが、時既に遅しなのである。

ここ一番で戦えない人間は、政治の世界では必ず負ける。

今回の代表戦に関して言えば、地方票や党員票でいくらでも巻き返すチャンスはあるのであり、弱気になる必要は全くない。

国民が指示する総理は菅氏であり、小沢氏ではないのだから。

こんな安易な妥協案を提示するようであれば、自分を指示する人を失望させるだけで、何の得にもならんだろう。

なぜそれが分からないのか・・・。

コメント(全0件)


記事を書く
 powered by ASAHIネット